エリザベスの救出

 

いきなりエリザベスが崖の上から落下してきた。

この女、コルセット閉め過ぎだ。

ポートロイヤル名物、岬の砦からダイビングはコルセットは脱いでからって定説を知らないらしい。

おまけに船番の水兵はカナヅチときている。

仕方なく助けてやる船長。

実に見事な泳ぎだが、海賊に惚れるなよ。怪我じゃすまないぜ。

そしてエリザベスが海に落ちたとき、謎の波紋が海を伝った。

あれは一体…

 

 

 

コルセットをナイフで切ったら水を吐き出した。

ロンドンで流行りのドレスだそうだが、ロンドンの女性は息をしないらしい。

胸元がはだけて素晴らしい。

む? このメダルには見覚えがある。

 

 

 

 

 

ジャンク「どこで手に入れた…?」

ジャックは驚く。このメダルこそ呪われ―――

 

 

 

ノリントン提督「貴様、立て!」

メダルのことを聞こうとしたらいきなり水兵が銃剣を向けて囲んでいる。

エリザベスを助けてやったのに、この扱いは酷い。

いきなり囲まれて腕をめくられる船長。

「P」は「Pirate(海賊)」のP。

スパロウ(ツバメ)の刺青。

東インド会社とやりあったことがある噂の海賊キャプテン・ジャック・スパロウの証拠だ。

 

 

 

ノリントン提督「ジャック・スパロウだったか」

ジャック「”キャプテン”・ジャック・スパロウと呼んでくれ」

ノリントン提督「船が見当たらないなキャプテン」

ジャック「今探してる」

ジャックの持ち物を調べる提督。

弾は一発・火薬なし、北を指してないコンパス、剣は・・・普通だ

ノリントン提督「噂にたがわぬ最悪の海賊だな」

ジャック「でも噂は聞いてた」

ノリントン提督は事務的にジャックを逮捕しようとする。

 

 

 

 

 

 

エリザベス「待ってください提督。たとえ海賊でもわたしの命の恩人です」

律儀なエリザベスはジャックの逮捕を阻む。

ノリントン提督「しかし根っからの悪党をこのまま許すわけにはいきません」

「縛り首だったら許される?」

「その通りだ」

「それじゃ・・・」

エリザベスの首を手錠の鎖で縛って人質にとるジャック。

「あなたって最低」

「あー、なんとでも言え。あんた助けたんだからこれでおあいこだ。
諸君!お嬢さん。今日という日を忘れるな。
捕らえ損ねちまったな、キャプテン・ジャック・スパロウを!」

 

 

 

荷揚げ用のロープを掴み、それを固定していたビレー・ピンをはずす。

すると、上から重りが落ちてきてジャックの身体は反動でどんどん上に上がる。

軽々と別のロープに手錠の鎖を引っ掛けて見る見るうちに遠ざかる船長。

 

 

 

スワン総督「何をしている!早く撃て!」

ノリントン提督「撃ち落とせ!」

裁判もなしに処刑とはちとやばんじゃないかい?

ま、イギリス海軍も海賊も中身は大差ないってこった。

後ろから撃ってきやがったが、そうそう当たるもんじゃない。

船長は颯爽とイギリス軍の手から逃げていく。

そして偶然逃げ込んだ家は「鍛冶屋」だった。

 

 

 

 

 

ジャックはトンカチで叩いて手錠を壊そうとするが、そんなことでは壊れない。

目の前には巨大な歯車。どうやらこのロバに引かせて歯車を回転させているようだ。

そいつに鎖を挟めば鎖は歯車で千切れる。

見事成功。鎖は取れた。

 

 

 

 

 

 

ようやく手錠が外れたのも束の間、そこで働いてる若造(ウィル・ターナー)が帰ってきた。

ウィル「例のお尋ね者、海賊だ」

ジャック「どっかで見たような顔だな。脅したことあるか?」

ウィル「海賊と関わりあうのは避けるようにしてる」

ジャック「大事な経歴に汚点が残っちゃまずいもんな。さっさと失礼しよう」

無駄な争いは好まない平和主義者の船長。

ウィル「ミス・スワンを脅したな」

ジャック 「ちょっとだけな。いいのか、後悔することになるぞ。海賊に戦いを挑むとはな」

ウィルは逃げようとする海賊を相手に勇敢にも勇ましく戦いを挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いを振り付けて演技するのが立ち回りだ。

その動きをできるだけ魅力的に見せていくのだ。

まず剣の持ち方 使い方

攻撃には刃の先端を使う

防御では刃の強い部分を使う。それが基本だ。

剣を出す間合いや位置を覚えるのが大切なんだ。

基本動作を繰り返し練習することで動きに速さや軽快さ、絶妙の間が生まれる。

アクションを通じてキャラクターの性格を描き出すことができるんだ。

――メイキング・ドキュメンタリー『パイレーツ・オブ・カリビアン』―――

 

 

こいつ(ウィル)がそれなりに強いってことはわかった。

だからこそ余計に無駄な争いをしてる暇はない。

何せ追われる身だ。

というわけでドアへ…

どすっ!

剣が飛んできてドアに突き刺さる。

この鍛冶屋見習いめ…逃がす気はないというわけか。

 

 

 

 

 

 

 

ジャック「(投げ剣とは)あっぱれな芸当だ!だが今度は武器がない」

しかしウィルは微動だにせず、炉の中から新たな剣を取り出した。

まだ造りかけの剣。

まるでライトセーバーだ。

 

 

 

鍛冶屋の現場を舞台に船長とウィルの戦いは続く。

たしかにいい腕をしている。だが、剣だけが喧嘩の道具という認識は捨てた方がいい。

ウィル「ずるいぞ」

ジャック「海賊だ」

剣の腕はまあまあだが、目潰しを汚いって言うようじゃまだまだ甘いな。

悪く思うな。こっちは若造のヒーローごっこに付き合うほど暇じゃねぇんだ。

もしもその気ならお前はもう死んでいる。

だがこの弾はお前用じゃない。

ジャック「どけよ」

ウィル「嫌だ」

ジャック「どけったら」

ウィル「嫌だ。ここまで来て逃がしてたまるか」

ジャック「頼むから!この弾でお前を撃ちたくない」

こいつで撃ちたい相手はこの世でただ1人なのだ

そのとき船長の後頭部にガラスの瓶がたたきつけられる。

ここの鍛冶屋の親方のブラウンがいつの間にか目を覚ましていたのだ。

なんてこった。卑怯は海賊の専売特許なのに不意打ちとは汚いぜ。

気絶したジャックは牢屋に入れられてしまうのであった。

 

ジャックの銃には本物の18世紀の銃を監督は求めていた。だから買うことにした
18世紀半ばの本物に銀細工の装飾を施すという注文だ
我々が手に入れた銃は1760年 ベリーという職人がロンドンで作った銃だ
LAの会社を通じてレンタルしたものだ
―――メイキング・ドキュメンタリー『パイレーツ・オブ・カリビアン』より―――


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