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〜カリブの海賊の生活(Pirates life for me)〜

▲ ブカン(木製の燻製用の網)で燻製している様子を再現(参考絵はこちら)
「んっん〜〜〜♪ 香ばしいこの臭い、これを知らない人生などありえない おわかり?」
「まったくです。実に美味しそうだ」
「え? なんであんたがここにいるの?」
「え? あ、その・・・実は先ほどからいい香りがしたので、ふらふら〜っと・・・」
「セイバーさんも食べます?」
「え?いいのですか?」
「ま、いいけどね。二人で食べるには多すぎるし」
「ありがとうございます。ところで何故このような大掛かりなことをしているのですか?」
「うむ。これはね。
カリブ海で好き勝手に海賊をやってた連中を意味する「バッカニア」という単語の語源になった「ブカン」って調理法よ。
木製の網を使ったアラワク族の燻製法。
ネットで調べると、燻製した肉を焼く絵はたくさん見つかるのよね〜」

▲「ブカン」で作られた燻製肉を焼いている絵
「だからヴォルフがやってた丸焼きも、上の絵を参考にしたとすれば間違ってはいないのよね」
「おおっ 丸焼き。こちらはなんとも美味そうな・・・」
「元々バッカニアは、カリブ海のアンティル諸島に立ち寄る船に、肉、脂、毛皮などを売って暮らしてた。
スペイン人植民者が島を去ったあと、彼らが飼っていた豚や牛が自然に繁殖したので、それらを獲物にしたの。
バッカニアは生の毛皮をまとっていたので、異臭を発散していたのよ」
「ほお、毛皮ですか」
?
「ん? どうした?」
「ヴォルフ・シュナイダー。その格好は何をつもりですか?」
「ヴォルフ? 何のことだ。我が名はヘラクレス
俺はこれから黄金のリンゴの木を守る竜ラドンを倒しに行くのだ」
ラドン(ヘラクレスに殺された後に天空に昇ってドラゴン座となる)
「ヘラクレスってこんな奴じゃなかったっけ。、つーか、ラドンってそれ怪獣…」
「問題ない。間違ってはいない」
「いや、間違ってる間違ってる」
「その獅子の毛皮は?」
「ネメアの大獅子の毛皮。
この化け物獅子の皮は刃物を通さなかった。だから、棍棒で殴って弱らしたところを絞め殺した。
以来、鎧代わりに着ている。というわけでさらばだ」
「お待ちなさい!」
「なんじゃい」
「そのライオンの毛皮を置いていきなさい」
「・・・はい?」
「ですからそのライオンを譲ってくださいと言っているのです。でなければこの剣の錆になることでしょう。何事も平和が一番。あなたが譲歩してくれればすべて丸く収まるのです」
「一方的なことばかり言いやがって・・・むちゃくちゃだぜ」
「欲しいものは力で奪い取る。それが海賊です。というわけでその毛皮、もらっていきますよ」
「シャイセ!騎士の誓いはどこへ消えた!?」
「騎士の誓いは規則というよりは心得のようなもの。
記録に残さなければ問題ありません。細かいことはケンチャナヨです」
「・・・やはり、英国人の先祖は韓国人という噂は本当だったのか・・・
いけねぇ、このままじゃ法則が・・・ヘラクレスはクールに去るぜ」
「やりました♪ ふふっ、可愛いライオン・・・」
「騎士王の誇りが微塵も感じられないわね」
「ところで、今回は何をやるのですか? バーベキューパーティが目的というわけではないでしょう?」
「もちろん。
今回はカリブの海賊の私生活について説明しようと思うわけよ。
大航海時代、各国の船員の暮らしは奴隷以外の何物でもなかった。
特に資料が豊富な英国海軍のデータを見ると、はっきり言って反乱が起きない方がおかしい」
▲ 強制募集の手口は様々である。図のように力ずぐでさらっていく場合もあれば、酒をおごってうまい話を持ちかけてそのまま船に乗せることもある。強制募集された水夫たちは脱走の危険があるため港での自由行動が認められなかった。中には話のわかる船長もいたが、その場合は何人かの脱走は確実だった。
19世紀初めになって、艦長は48時間の上陸休暇を許可することができるようになった。多くの艦長はそれを実施した。そして、1890年から水兵が規律違反を犯さないかぎり、無条件に3か月ごとに与えられることになった。

▲ 英国海軍の食事
イギリスの海軍では、17世紀から200年間、普通の軍艦の1人当たりの食料は変化せず、隔日に1ポンドの塩漬け豚肉または2ポンドの牛肉、1日当たり1ポンドのビスケット、1ガロンのビール、1週間当たり2パイントの豆、3パイントのオートミール、8オンスのバター、1ポンドのチーズであった
食料の量は問題なかったが、質が悪かった。当時は冷蔵庫がなく、防腐剤は塩だけだった。メニューを見てわかるように、明らかに野菜が不足し、ビタミンが不足している。
▲ 砂糖
船員特有のシチュー、濃いオートミールまたはスコッチピー、肉の塊が浮いたオートミールの煮がゆ、それには砂糖を少し入れたり、酢で味付けしたものもあった
「船員の不満のひとつが悪質な食事ね。
船の下には生きた家畜がいて、新鮮な肉や卵も手に入ったことはたしか。
でも、そういうのは船長・士官が優先で、下っ端の水夫たちの口には入らなかったの」
「わたしが生きていた頃は船の食事は乗組員全員同じでしたが…」
「そう。中世の船では、船長と士官や船員は同じテーブルで食事を取っていたし、階級や等級によって食事に差別をつけるようなことはなかった。
ところが時代が下がり、イギリス船が地中海や北海から大西洋に乗り出して行くにつれて、食事の不満は高まって行った。
とにかく士官たちが一般水夫を人間扱いしなかったのが彼らが海賊にはしる最大の理由ね。
一般水夫たちがどれだけ非人間的な扱いをされても、船は海上の牢獄
誰も助けに来ないし、どこにも逃げられない。
停泊中も自由行動は認められないし、賃金も航海が終わるまでは全額支払われなかった。
さらにこの賃金が安くて、家族を養えないくらい。
こうして追い詰められた水夫たちが取るひとつ。
というわけで17世紀前半の一般の船乗りの7割が海賊だったのは当然とも言えるわ」
「むぅ、それほど酷いのですか船の上の生活は」
「最悪だったみたいね。
なにせ、海賊になれば吊るし首になる定めだとしても、水夫たちは海賊になる道を選んだくらいなんだから」
「最悪の暮らしというのはたとえば、
残業・休出当たり前なのに残業代がつかないとか、
自給に換算すると正社員よりバイトの方が稼いでいるとか、
仕事ができなくて怒られてばかりでノイローゼとか、そんな感じですか?
仕事のストレスで自殺したくなる人はこの3つのどれかが当てはまると思うのですが」
「・・・それは現代の話じゃないのよ。現代人は食うだけだったら困らないでしょう?当時の生活水準で考えないと・・・」
「マクロスで「男の子は仕事を誤ると一生後悔する」という名言がありましたが、あれは正しい。
まあセイバーさんのような腹ペコニートには無縁の話でしょうけど」
「むっ。腹ペコニートとは酷い言いがかりです」
「違うのですか? まだ一度も就職活動したことないでしょう?」
「わ、わたしはサーヴァントです!サーヴァントの役目はマスターを守り敵を討つこと。したがっていざというときのために英気を養って―――」
「とりあえず他人のバーベキューにタカリに来るときは何か持参するのが筋なのでは?ジュースとか。
あ、そっか。働いたことないから金がないんですね」
「ひ、酷い…あなたにはニートの心の苦しみがわからない。ニートにもニートの悩みがあるのです。もっとアジア的優しさを持って、働かない在日外国人に愛の手を…」
「最初から生活保護頼みかよ………国へ帰れ」
「ハッ 愚かな! どこに働かない外国人を食わせる国があるというのですか。
日本人がいかに外人に甘い国でもどこの馬の骨とも知れない連中相手にそこまで愚かではありませんよ。
いいですか?
生活保護は在日朝鮮人のためにあるのです。
その他の外国人はもちろん、日本人も生活保護受ける資格などないのですよ。
在日は日本を諦めない。選挙日にはあなたの良き友、民○党へ清き一票を」
「お前も半島に帰れ」
「ええぃ!わたしはニートではない! 家事手伝いです!」
「・・・あんた家事手伝いしてないでしょ。料理作ってるのエミヤくんじゃなかったっけ?」
「・・・たまにお使いに・・・」
「アーチャーさんと大違いですね」
「・・・へっ どーせニートですよ けっ」
「あ、ぐれた」
「よろしいですか皆さん。いくら働いても働いても、上に搾取されるだけの社会は間違ってます」
「王さまの台詞とは思えない発言ですね」
「帝国主義的搾取階級が牛耳るこの社会は腐ってます。だから崩壊するまで待っているのです。いわば待組。ところで待つという字は侍に似てますね」
「うーん、見事にダメ人間ね」
「セイバーさん。女の子なら永久就職すればいいのでわ?」
「え、永久就職・・・?」
「はい」
「いや、その、相手がいません。わたしのようなものを伴侶にしたいという殿方など・・・」
「エミヤさんが相手では嫌?」
「嫌というわけでは……で、でも、そんな大それたことを私如きが…」
「では我(
「お断りします」
「なぜだ!我(
「愛はお金では買えません。結婚とは永遠の愛を誓うこと。一瞬の愛も感じられない相手に一生の愛を誓えるわけがない」
「……」
「セイバーさん、よくもそんな恥ずかしい台詞を言えますね」
「…」
「ふ、ふふ、ふははは……。それでいい。
障害が大きければ大きいほど手に入れる価値があるというもの。これはつまり……恋の試練」
「あなたも相当優秀な幸せ回路の持ち主のようですね」
「ふっ そんなに褒めるな愚民」
「褒めてません。
だいたいギルガメッシュ…あなた出会うたびにそんなことばかり言っているではないですか。
あなたの頭はそういうことでいっぱいなのですか?」
「我(
「ギルガメッシュ…恐ろしい子」
「はいはい。馬鹿コントはそこまで。
16〜18世紀のカリブの海賊社会は当時の一般人の社会に比べてはるかに自由で平等な社会だった。
といっても、やっぱりすべてが手仕事だし、生活の保障もないわけだから辛いことには違いない。
特に一度航海に出ると、いつ終わるのわからない退屈な日々が続く。
さて、このように、現実が辛いとき人間がやることは何か?」
「2次元にはしる!
世界は悲しみに包まれて直視すると涙が出てくるような辛いことばかり。
そんなときは現実から逃避して気を紛らわせよう。
♪アーウトサイド インサイド アウト♪
Livin' La Vida Loca(
「いやいやいや。そりゃないって。だいたい2次元にはしるのって日本人だけじゃないの?」
「ふふふ。そんなことありませんよ。
第二次世界大戦中、とあるイギリス人作家は疎開する子供たちが辛い現実で苦しむのを少しでも慰めさせようとしました。
彼は自身の経験から、現実世界が辛いときは二次元の世界で楽しむと心が癒されると知っていたので、子供たちにもそれを薦めたのですよ」
「誰です。そんなことを子供に吹き込んだのは?」
「C・S・ルイス」

ナルニア国物語/著C・S・ルイス
「ファンタジーの中に入ると、子供たちは英雄に出会い古代からの善悪や道徳を学ぶ事ができる。
ルイスはそう考えていたのです。ソースはふしぎ発見(2006/02/18) 」
「ファンタジーの世界の方が面白くて抜け出せなくなるってこと考えなかったのかしら」
「なあに、かえって免疫力が付く」
「免疫が付く前に中毒になっちゃう人もいるけどね」
「おい下郎。この我が来てやったのだ。いつまでも脱線せずにさっさと本題に入れ」
「ギルガメッシュ!あなたがまともなことを言うとは…」
「ふぅ 惚れたか?」
「いいえ。まったく」
「照れるとは愛い奴。これが流行りのツンデレというものだな。良し良し」
「……この人、頭大丈夫ですか?」
「あなたにまで言われるとは…」
「ごほん、当時の海賊たちの楽しみはといえば、いつの時代の船乗りと同じ。
つまり、酒と博打と女。
飲んで、歌って、遊んで、湯船のように金を使い果たす。
これが当時の海賊たちの陸の生活だったのよ」
▲黒髭とチャールズ・ベインの一味らがノースカロライナ沖のオクラコーク島で真夜中に酒盛りをしているところを描いている。海賊は、どこの港でも歓迎されたわけではない。お気に入りの隠れ場所へ引っ込んで、悪行の成功を祝うこともしばしばあった。
「キャロライナの海岸で飲み騒いでいる黒髭とヴェインの船の乗組員たち」1844年、エルムズ「海賊自身の本」、英国図書館より
▲ラム酒
ラム酒(rum)は、サトウキビを原料として作られる、西インド諸島原産の蒸留酒。
サトウキビに含まれる糖蜜を発酵・蒸留して作られる。発祥は諸説があるが、カリブ海原産ではあるようだ。18世紀になるとラムは英国海軍の支給品となった。しかそ強い酒だったでエドワード・バーノンという提督が水割りラムを支給することにした。部下たちはこの薄いラムのグログラムという生地でできたコートを着ていた提督のあだ名からグロッグと呼ぶようになった。現在でも水割りラムはグロッグと呼ばれ、泥酔することはグロッギーという。日本で使われるグロッキーという言葉は、このグロッギーがなまったものである。
▲ ブラック・ジャック
波止場近くの酒場は、ビールやワインをがぶ飲みして、塩で荒れた喉を潤す海賊たちで賑わった。
彼らは、ブラック・ジャックと呼ばれる、ピッチを塗った革製のジョッキを愛用した。
▲ 大ジョッキ
▲船は木製だったので、航海中は禁煙だった。
そこで航海中は噛みタバコが好まれた。
陸に上がった海賊たちは粘土製のパイプで喫煙を楽しんだ。

「・・・最後のは?」
「たぶん本当でしょう。何ヶ月も海の上にいればやることもなくなる。そうやって欝になった人間の精神状態ははたから見ればイカれてることが多いわ。
とにかくカリブの海賊が酒飲みっていうのはディズニーランドのイメージだけど、それはまったく正しい
もともと海賊であるなしにかかわらず、船上の上官たちというのは、たいてい、札つきのアル中で、決して良いお手本ではなかった。
時には海賊たちが酔っ払い過ぎ、獲物の船を襲うことはおろか、自分たちの船すら操縦できなくなった「酔いどれ船」の逸話も数々伝えられている。
なぜ彼らはそこまで酒を飲むのか?
貧しい船乗りたちが口をそろえて言う台詞は、水夫に強制徴募されるくらいなら死んだ方がまし。
それくらい現実は辛く、厳しく、嫌なことばかり。
だから海賊たちは酒を飲んで少しでも気を紛らわす。
酔いで現実逃避して生きるか、さもなきゃ辛い現実に悲観して自殺するか。
最近のニュースに、酒と自殺者の関連調査結果が出てたわ。
たしかにアル中の自殺率は適度に飲む人の2.3倍ってある。
カリブの海賊たちが酒飲みなのは、そーやって現実逃避してるってことなのね」
参考資料:JIJI
PRESS NEWS
アドレスhttp://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060301164932X795&genre=soc
2006/03/01-16:49
日3合でリスク2.3倍=酒と自殺の関連調査−4万人対象・厚労省研究班
飲酒と自殺の関係について男性約4万人を調査した結果、1日3合以上飲む人や、全く飲まない人の自殺リスクは、月に1〜3日程度飲む人の2.3倍になることが1日、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調べで分かった。1日付の英精神医学誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・サイカイアトリー」に掲載された。
「しつもーん。ソフィアさん
はアル中一歩手前の大酒飲みですが、あの人は人生に絶望してるのでしょうか?」
「知らないわよ。そんなことは。ただのお酒好きなだけなんじゃないの?
さて、本物のアル中であるカリブの海賊たちの自暴自棄な宴会の程度を示すのに、こんな証言が残ってる。
「海賊たちは一夜で2〜3,000ピース・オブ・エイトを使い果たした」
ピース・オブ・エイトってのはスペインが作った通貨のことね。
当時の物価としては、2ピース・オブ・エイトで牛一頭が買えた。
つまり、海賊たちは一夜で牧場が作れるほどの金を使い果たしたってことよ。
これも極端な例なんだけどね」
「なんという金使いの荒さ…」
「それだけ稼げれば海賊なんて続ける必要もないのではないですか?」
「そうね。実際多くの場合、海賊の仕事は短期間しかつづかなかったわ。
大洋を舞台に活躍する海賊たちの場合は、1年か2年ね。
海賊の中でもリーダーの活動振りは、ひらの海賊よりも記録されている。
たとえば、「1700年代、キャプテン・ラウザーは17ヶ月にわたる活動期間中、33隻の船を拿捕した。
エドワード・ロウが活動したのは29ヶ月で、その間に140隻の船を捕らえた。
キャプテン・バーソロミュー・ロバーツは3年間で400隻の船舶を捕らえた。
ただ、海賊たちのすべてが一攫千金を狙っていたとは言いがたい。
裁判にかけられたある海賊は自分は「商売をするためにちょっと金が欲しかっただけで年をとりすぎないうちに海から足を洗うつもりだった」と、淡々と告白している。
一生遊んで暮らせる金を稼ぐつもりはなく、あくまで資本金が欲しかったってこと。
ある意味現実的ね。
「海賊たちのその後はどうなったのですか?」
「彼らの多くは政府から特赦を得た後、植民者となるかでなければ再び船に戻った。
いろいろな海賊がいる一方で、正直言うと、海賊たちのことはわかっているようで、あんまりよくわかってない。
なぜなら、海賊たち自身があまり記録を残さなかったから」
「「海賊自身の記録があまりない」というのはワンピースの作者も書いてましたね。
あまりに面白くて記録に残さない困った人たちだ、と」
「あれは漫画だからね。
それに、海賊というのはそれが実際に脅威だった時代にはただの犯罪者よ。
海賊がヒーローになったのは、海賊の脅威が消えてから。
19世紀、産業革命が起きて人々の生活は機械のように時間に支配されるようになった。
現代人もそうだけど、あまりに時間に縛られる生活をしていると欝になってどっか遠い世界に行きたくなる。
そんなとき、社会のルールから抜け出した海賊たちは憧れの存在になった。
小説「宝島」が発行されて以来、小説家たちは現実逃避とも見れる空想の海賊生活に酔いしれた。
そして、その挿絵がより現実からの海賊からはかけ離れたロックスターを描き出した。
挿絵画たちは海賊の姿をロマンチックに描く傾向があった。
身なりを顧みない海賊をたちを、上図のように見るに耐えられる姿に描いた。
だが17世紀の文献を読むと異なるイメージが浮かんでくる。
「バッカニアたちは布製の小さなカザックと、腿の半分までしか丈がないパンツしか身につけていなかった。
こうした衣服が布製なのかどうかを見分けるには、近寄って見なければわからない。
それほど衣服は血に染まっていた」
「うむ。アーサー王伝説の食事風景がやたらと美化されてるのと同じですね。何百年か経つと、昔のことは美化されるものです」
「そんなにイギリスの飯はまずいのですか?」
「・・・雑でした」
「では雑ではない料理を作りましょう!
資料に基づいた海賊料理〜〜♪」
ドドン!

「じゃじゃん! 今日のメニューは鍋!」
「適当にぶち込んで味付けすればなんでも食べれますしね」
「・・・雑な味にならなければよいのですが・・・」
「続いて今日の材料〜〜〜♪」
ドドン!

▲ 17世紀と18世紀、船で鶏を飼うことがよくあった。卵と肉を食用にするためだった。雌鳥が卵を生むときの鳴き声から、船乗りは卵のことを”カックル・フルーツ”と呼んだ。
「カリブの海賊料理のメインデッシュといえば何より亀の肉〜〜〜♪
海亀は貴重なタンパク質だったのよね。亀の卵もとってもデリシャス!」
「しかし野菜のないメニューですね」
「当然!壊血病対策が広まったのはもっと後なんだから。
壊血病が怖くてカリブの海賊は勤まらないわよ。
そして主食はこちら!」
ドドン!

▲ ハードタック
あまりに硬いためハードタックと呼ばれた。長期保存できるためこれが水夫たちの主食となった。
「・・・あの、蛆虫が沸いてるんですけど」
「ホント・・・リアルに当時の食事を再現するとこうなっちゃうわね」
「暗いところで食べればケンチャナヨというわけにもいかないでしょうこれは・・・」
「うむ。そこで蛆虫対策としてこれよ」
「さあ食え!」
「・・・」
「提案があります。ここはヘラクレスさんを呼んで食べてもらうというのはどうでしょう?
女の子の手料理なのだからきっと喜んで食べてくれると思います」
「(・∀・)ソレダ」
「こんなこともあろうかとすでに確保しておきました」
「シャイセ!放せ!」
「あなたは運がいい。女の子の手料理が食べられるのですよ」
「蛆虫パンのどこが手料理じゃ!そういうのはギルガメに食わせろ!」
「遠慮するな下郎。この我が許可しているのだ。さあ遠慮せずに食べるがいい」
「何を言っているのですギルガメッシュ。あなたにはこの緑色の生水や、妙に生ぬるいビールのような液体を飲み干す試練が残っているのですよ」
「・・・何?」
「当時は冷蔵庫がなかったから、飲料水はすぐに腐っちゃうのよね。ビールの保存も良くなかったから、水夫たちはビールよりラム酒やワインを好んだのよ」
「ギルガメッシュ。まさかわたしの手料理が食べられないと?」
「ふ、何を言う。この我にできんことなど・・・できんことなど・・・」
「さあ、男らしく一気にごくっ、と」
「よかろう!我が生き様を見るがいい!ごくっ!・・・うっ!」
ばたん・・・
「やはり生水は危険だ・・・」
「ほれ見ろ!あんなわけのわからんものを飲めばあーなるわ!」
「大丈夫ですよ。鍋の方はしっかり火を通しましたから」
「や、やめろ・・・やめてくれ・・・」
「あはっ どーぞ、召し上がれ♪」
うぎゃああああ!!!!!!
「やはり、当時の食事をそのままリアルに再現するととんでもないことになるのよね。
ロクに調味料がないから、塩と砂糖とワインを適当に混ぜまくったのが失敗の原因だったかも。
本当の海賊料理は素人にはお勧めできないわ。
実際の海賊たちはアル中で味なんかわからん状態で食べてたでしょうからね」
「人生とは戦い。食事とは人生。すなわち、食事もまた戦いなのですね。
彼らの尊い犠牲は決して無駄にしてはなりません」
「というわけで、わたしたちは新鮮な肉と野菜でバーベキューの続きをしましょう」
「おー!ここかー!今日の宴会場は! 淑女諸君! 土産持ってきたぞー
ほれほれビールだぞー。ラム酒、ワインに日本酒もあるでなー パーっといこー パーっと」
「ううっ 酒臭い・・・」
「完全に酔っ払いキャラになってしまいましたね。この人」
「というわけで、どうだったー?
海賊ライフは楽しそうに見えるだろうけど、史実とフィクションではかなり差があるのよねー
それじゃ、次回に会いましょう。
See you next week bye bye〜♪」
●キャスト: 疾風怒濤!!
ルクス・フランクリンイメージCV:林原めぐみ
リューシアナッサ・アンピトリーテイメージCV:水谷優子
ヴォルフ・シュナイダーイメージCV:関智一
ソフィア・パンタブルグイメージCV:榊原良子
:FATE/STAY NIGHT
セイバー CV:川澄綾子
ギルガメッシュ CV:関智一